【冬季・冬山登山】真冬の黒斑山登山 浅間山が映える第一外輪山へ

冬山の雰囲気を久々に味わいたいと思っていたこの頃、職場の同僚と一緒に谷川岳に登ろうと計画を立てていました。

ところが、山行日に合わせて凄い寒波が襲来してきたため、豪雪地帯で寒波の影響を大幅に受ける谷川岳への計画が頓挫。

そういうわけで、セカンドプランとして前々から計画していた、寒波の影響を受けずに日帰りで楽しめる、黒斑山への登山に計画を変更しました。

浅間山の風情ある佇まいを拝みに、いざ登山口へ出発です!

目次

高峰高原からスタート

午前9時50分の高峰高原ビジターセンターです。

小諸駅からバスが出ています。今回は東京から小諸駅まで同僚の車に乗せてもらい、そこからバスを使ってきました。

この時期のチェリーラインは、冬タイヤが必須です。

10時ちょうどに、ビジターセンターを出発します。

今回一緒に登っているのは、去年の双六岳蓼科山でも一緒だったUL好きな同僚です。

黒斑山は、雪山登山としてメジャーな山とは言えないかもしれませんが、3連休の最終日ということもあり、すでにトレースが明瞭にあります。

この日の気候は、寒波の影響で雲多め、上空は風が強いものの視界が無くなるほどのホワイトアウトにはなりませんでした。

日が刺したときの細氷が美しく、時折足を止めて自然現象を眺めます。

黒斑山は、雪山としては初級のレベルです。

それでも12本のアイゼンとピッケル、万が一のために持ってきたスコップを携え、万全を期して登っていきます。

チェーンスパイクでも行けなくはないのですが、12本アイゼンがあったほうが絶対に安全かつ楽になります。特に下りではアイゼンの安心感は抜群です。

久々の雪山の雰囲気を存分に楽しみながら登っていきます。

時間的にかなり余裕があるので、久々のアイゼンワークを思い出すように一歩一歩確かめながら進んでいきます。

一瞬だけ晴れることもありましたが、基本的には曇り空で樹林帯ということもあり、眺望はありません。

雪はよく踏み固められていて、かなあり歩きやすい印象を受けます。

槍ヶ鞘までの道筋

現在10時46分。登り続けていると、突然視界が広がりました。

まだ浅間山が見えるような所ではないですが、不意にこういう景色が見えるとワクワクが加速していきます。

周りの木の埋まり具合を見るに、積雪量は結構多めです。

一部だけ下る区間はあったものの、基本的には緩やかな登りが続くので、かなり登りやすい冬山だと思います。

浅間山はあそこを越えた先にあります。

雲が湧いていますが、雲の流れが早く風が強く吹いているので、一握りの期待と共に目線の先へ急ぎます。

11時17分、見覚えのある物体が現れました。

一瞥しただけで避難用シェルターと分かる、非常に年期の入った壕です。

これが現れたということは、もう浅間山外輪はすぐそこです。

浅間山の外輪

11時21分、槍ヶ鞘に到着です。

この場所からが浅間山の外輪歩きの始まりです。

予想通り浅間山は薄雲をかぶって見え隠れしていますが、相変わらず雲の流れが早いので、いずれ晴れる瞬間が訪れるでしょ・・・!

と、期待は保ったまま次のピークであるトーミの頭へ向かいます。

南の方面は、薄いですが北佐久郡の街並みも確認できます。

風に舞って輝いている雪が最高のアクセントになって、非常に神秘的な雰囲気です!

トーミの頭までの最後の登りです。

向こうに人が立っているのが見えます。皆同じ方向を向いて、浅間山の最高の瞬間を見届けようとしています。

11時35分、トーミの頭に到着です。

この場所はスペースがあり浅間山を眺めるには非常に見やすいポイントの一つです。

相変わらず、浅間山は見えたり隠れたりを繰り返しています。

黒斑山、蛇骨岳方面です。

無雪期に行ったときは荒々しい外輪の山容が特徴的ですが、この時期は一様に白く染まって、無雪期の時とは別の美しさを演出しています。

少し休憩をはさんで、今回の目的地である黒斑山へ向かいます。

黒斑山まで向かう途中、木々の隙間から浅間山の姿がはっきり見えました!

この圧倒的な存在感、優美な佇まい、芸術的な稜線、そして浅間山の雄大さを際立たせる眼下の植生が、浅間山の魅力を演出しています。

黒斑山までの道は、一部浅間山が見える場所がありますが、基本的にはこういった木々の間を通っていく感じになります。

アイゼンの軋む音だけが響く静かな空間ですが、それが冬山を歩いている醍醐味でもあり、大自然と一体になれそうな心地よさがあります。

黒斑山から見る、壮麗な浅間山

12時12分、黒斑山(2,404m)の山頂に到着です。

天気は晴れたり曇ったりを繰り返し、丁度雲が最も多いときに山頂に到着しました。

黒斑山山頂も、山道側にある程度のスペースがあるので小休止を挟みます。

相変わらず風は強いですが、木々に囲まれているので風の影響はほとんど受けません。

冬山登山なのに、かなり快適な登山が出来ている感じがします。

この日は午前中は天候がいまいち良くなかったものの、昼頃にかけて段々晴れ間が目立つようになりました。

そして、黒斑山を後にして来た道を引き返した直後、今日一番の景色が目の前に飛び込んできたのです。

黒斑山からトーミの頭までの道中、私が待ち望んでいた美しい浅間山が、雄々しく聳え立っています。

よくガトーショコラと形容される浅間山ですが、この日のような真冬は粉砂糖多めですね。

それにしても素晴らしい光景!いつまでも見ていたくなるようなロケーションです。

前掛山までの道も、中央左の方面でしっかり確認できます。

浅間山の姿が拝めるのは外輪に居る今だけなので、この景色を満足いくまで堪能したのちに、下山の路につきます。

下りは、槍ヶ鞘を通らずに手前の分岐を曲がって高峰高原ビジターセンターまで向かいます。

コースタイムを少しだけ巻くことができるので、多くの登山者が、この道を使って下山しています。

ここから先は、もう浅間山を見ることはできません。

下りは、急な斜面もなく非常に下りやすい印象です。

軽アイゼンで問題ないレベルですが、一部踏み抜きがある等、気は抜けません。

今回ピッケルとスコップは完全に出番なしでした。

13時38分、高峰高原ビジターセンターに戻ってきました。

下山は物凄く早いです。下山中は常時曇りになり、浅間山方面はどうなっているか分かりません。

というわけで、下山完了です。

雪がだんだん強くなってきました。気温はマイナス6度くらいですが、時折真横から風が吹いてくるので、体感はもっと寒いです。

外で急いでアイゼンを外し、建物の中でバスを待ちました。

3連休最終日ということもあり、バスは1台まるまる席が埋まるほどの人気で、バスに乗るお客さんは満足そうに、この地を楽しんだ笑顔を浮かべていました。

黒斑山は、北横岳、赤城山などに次いで雪山初心者の方におススメしやすい山だと思います。

色々な山の中でも、浅間山ほど “見て楽しむ” 山は無いんじゃないかと思っています。

もちろん制限によって浅間山の山頂まで行くことができない事情もありますが、あの素晴らしすぎる山容と、大ホールのような周囲の環境が織り成す最高のパノラマが、黒斑山登山の魅力です。

コースタイム

2月24日

10:00 高峰高原ビジターセンター発

11:17 避難用シェルター

11:21 槍ヶ鞘

11:35 トーミの頭

12:12 黒斑山着

12:40 黒斑山発

13:04 車坂峠分岐

13:38 高峰高原ビジターセンター着

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