【日帰り登山】神奈川の名峰、丹沢山! 大倉尾根を伝って丹沢山ピストン

神奈川県で登山と言えば、真っ先に丹沢エリアが思い浮かびます。その中でも塔ノ岳や大山は人気ですが、丹沢山まで足を運ぶ登山者は、やや少ないように感じます。

塔ノ岳までの道は以前もこちらにて記事にしてありますが、今回はそれの更に奥、丹沢山まで足を運びます。

今回も渋沢駅からスタートし、登山口まで徒歩で向かったのちに大倉尾根で丹沢山への登頂に挑みます。標高は1,500メートル程度の山ですが、そんな標高に似合わない程ハードな道のりが待っているのでした。

目次

登山データ

活動時期時間歩行距離累積標高コース定数
2024年4月10日(1Day)7時間42分25.3km1,814m27

渋沢駅からスタート

4月10日、午前6時42分に小田急線の渋沢駅を出発。

左奥に、バスを待つ登山者の方が見えますが、今回も徒歩で大倉尾根登山口へ向かいます。

7時27分、登山口のレストハウスに到着しました。ここまでの道は、住宅地を抜けて、若干の登りを経て45分程度で着きます。

天気は快晴。ただ、この日の前日は雨風ともに強い悪天候だったので、道の状態は悪いでしょう。

7時33分、ここが大倉尾根の登山口です。

塔ノ岳までは、緊急時の通報用看板が設置されていますが、その記事は以前こちらで記載してあります。

そのため、塔ノ岳までの道はサクッと向かいます。

大倉尾根から塔ノ岳へ

見晴茶屋に着いたのが、8時4分。

サクッと登る、なんて言いましたが、大倉尾根は長大かつ大変な傾斜の階段や、前日の雨で所々ぬかるんだ地面など、難易度は低くありません。

8時44分、堀山の家に到着しました。何回登っても全然楽じゃないルートです。

この日は平日かつ、前日は雨だったので他の登山者の方とすれ違うことが全然ありませんでした。

今日は富士山がはっきりと目視できます。

ここまで上がってくると、風もダイレクトに受けることになるので、寒さを感じます。この段階で飛ばしすぎて汗をかいてしまうと、風で冷やされて一気に気分が下がってしまいます。

ペース配分は計画的に!

9時17分、花立山荘に到着です。

塔ノ岳まであと一息ですが、焦らずに十分な休憩をとります。

大倉尾根全体に対する印象ですが、本当にキツい!と思い始めるタイミングでこういった休憩ポイントがいい塩梅に設置されているので、非常に良いルートだと思います。

9時43分、塔ノ岳(1,491m)登頂です。

何回来ても、この広い山頂と見事な景観が、登りの疲労を全て吹っ飛ばしてくれます。

看板の奥には南アルプスの峰々もしっかり見え、思わず息を吞む光景です。

丹沢山への道

休憩はほどほどにして、今日の目的地である丹沢山へ向かいます。

丹沢山までの道は、ただの登りではなく細かいアップダウンがいくつかあり、塔ノ岳までガッツリ登ってきた体にとって、それほど楽な道ではありません。

丹沢山の方向です。ここからは登る人が一気に減って静かな山歩きができます。(平日の場合のみ)

塔ノ岳を出発したら、いきなり階段をひたすら下り、10分弱階段を下ったところで登り返しとなります。

階段はしっかりしていて、変に傾いたり壊れていたりしていないので、安心感があります。ただ、これだけ下ってしまうと、折り返し後にまた登ることになるので、精神的なキツさは拭えません。

この日は本当に人が全然いません。登山道は、登り・下り・平坦な道が順番に来るような印象で、平坦な道に出れば目指す山頂方向が目視できます。

それにしても美しい道です。すれ違いが発生する場合でも、草を踏んで脇道に避けないようにしたいですね。

丹沢山までの道は、登り下りの多くの区間で階段が設置されています。

ストックが有効ですが、この日はなんとトレッキングポールのラバーキャップをつけていなかったので、ストックを使わずに登山をしています。

キャップ無しでは植生を傷つけてしまう可能性があるので、使用は控えるべきです。

10時50分、丹沢山(1,567m)に登頂です。大倉尾根の登山口からは3時間20分ほどで到着と、比較的早めのペースでの登頂となりました。

山頂は今工事みたいなことをしていて、ゆっくり休める感じではなかったので、少ししたら塔ノ岳へ折り返します。

丹沢山山頂からは、見事な富士山が見えます。

実はこの日は大岳山に行く予定だったのですが、その計画を反古にして丹沢山へ向かうことにしていました。この富士山を拝むことができたため、来て良かったと強く思います。

下山時の罠

丹沢山を後にして、まずは塔ノ岳へ向かいます。

登りで少し気になっていたのが、決して清澄とは言えない水溜まりが、所々に道を塞ぐようにあったことです。

変に避けようとしてバランスを崩すのが怖いので、堂々と水溜まりの真ん中を通りましたが、それでも水底が滑って転倒しそうになりました。

丹沢山には何度か訪れたことがありますが、塔ノ岳~丹沢山の間には前日の天候に関わらず、毎回水溜まりがあるように思えます。

11時37分、塔ノ岳に戻ってきました。登頂した方々が増え、絶景を眺めながら休んでいます。

こうしてみると、塔ノ岳は良い意味で山頂らしくない山頂ですね。

これだけ広大で、休める場所も完備されていて、景色も完璧な山頂はあまり無いと思います。

富士山とは反対方向、東側はこんな感じの風景です。

さすがに横浜までは見えませんが、厚木市あたりの市街地が一望できます。

そして、南側の風景はこのようになっています。晴れていれば、こんな感じで相模湾がはっきりと見えます。

塔ノ岳からの下山時は、これを見ながら下れるので多幸感に満たされながら下山が始まります。

ちょうど12時、眼下に広がるこの素晴らしい風景を見ながら下山します。

塔ノ岳から登山口までの道は、塔ノ岳から丹沢山までの間に比べて巨大な水溜まりなどはありません。

そのかわり、「こんなに長かったっけ・・・?」と思うような場面が多いです。

凄い危険個所があるわけではないので、焦らずに楽しみながら下山しましょう。

13時34分、大倉尾根の登山口まで降りてきました。やはり時間以上に長く感じる下山となりましたが、そのぶん充実感は高いです。

そして、下山後も渋沢駅まで徒歩で向かいます。

レストハウスは平日なのに賑わっています。

特に、秦野戸川公園に向かう方で20台くらい駐車待ちが出ているほどです。公園内にはチューリップ園など色とりどりの花が咲いているので、お子様連れのファミリーや年配の方に大人気です。

今回は丹沢山までの道を記録してきましたが、何回訪れても飽きることのない山であり、まだまだ未知な場所も多く何度でも訪れたくなる魅力を内包しています。

塔ノ岳の更に奥にある丹沢山までの道は、体力的に決して易しくはないですが、丹沢山塊の奥深さに触れることができ、快晴ならば素敵な光景も待っています。

また、大倉尾根から塔ノ岳・丹沢山を登ったその先には蛭ヶ岳があります。いつか丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳への日帰り登山にチャレンジしてみたいとも思いました。

コースタイム

4月10日

6:42 渋沢駅発

7:33 大倉尾根登山口

8:04 見晴茶屋

8:44 堀山の家

9:17 花立山荘

9:43 塔ノ岳(登り)

10:50 丹沢山

11:37 塔ノ岳(下り)

12:00 塔ノ岳発

13:34 大倉尾根登山口着

14:25 渋沢駅着

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