山形県は私の故郷であり、幼い頃は蔵王に何度も足を運んでいました。
また、冬はスキー場が有名で学生時代は学校行事でスキーをやった記憶が今でも残っています。
しかし、当時はここまで山登りにのめり込んでいなかったため、景色の記憶が全然ありません。
そこで、今回蔵王の象徴である御釜を見てから、その周辺をハイキングする計画を立てました。
久々に故郷の壮大な自然を全身で浴びることができる嬉しさと、ずっと郷愁に耽っていた気持ちを回収できるワクワク感が止まりません。
天気予報は晴れだったのに、いざ山形県に入ったら曇り空・・・
何とも言えないスタートだったのですが、蔵王エコーラインを車で駆けると、とんでもない光景が広がってきました。
今回も雲ノ平山行を共にした、おしゃれな同僚、可愛いもの好きな同僚と共に、絶景を求めてはるばる山形まで来ました。
登山データ
| 活動時期 | 2026年8月5日(1Day) |
| 時間 | 2時間21分 |
| 歩行距離 | 5.2km |
| 累積標高 | 224m |
| コース定数 | 6 |
快晴の蔵王エコーライン

朝6時、東京から東北自動車道を通り、国見サービスエリアで休憩しました。
天気予報では晴れ予報でしたが、ご覧のように曇り優勢の空です。
まあ御釜が拝めればいいか・・・
と、少しだけ諦めるような気持ちになりましたが、蔵王エコーラインに入ると空模様が大きく変わりました。

蔵王エコーラインに入り暫く進むと、道中の雲を抜け、澄み渡る青空が広がっていました。
雲海と対比するように広がる青空。早くこの解放感に浸りたいです。

8時13分、ここが蔵王エコーラインの頂上にある駐車場です。
この時間はまだガラガラで、広い駐車スペースがあります。

この駐車場から見られる風景も素晴らしく、新鮮な空気を楽しみながら絶景を眺めました。
故郷の光景は格別で、全てのストレスが吹っ飛ぶような気持ちです。
蔵王の御釜

駐車場を出て、すぐそこにレストハウスがあります。
中には茶屋やトイレ、お土産などが買えますが、9時から営業開始です。

レストハウスの横を抜けると、御釜が見える展望台へと続く道が待っています。
まだ誰もいないこともあってか、驚くほど静かで穏やかな雰囲気です。

展望台の手前に、分岐があります。
すぐ南側には刈田岳というひとつのピークがあり、北側を進むと蔵王連峰の最高峰である熊野岳へ続きます。
さあ、目の前にはあの有名な蔵王の御釜があるので、まずはそれを堪能しにいきます。

8時19分、展望台からエメラルドグリーンの水面と、周りを囲う豪壮な火口が目の前に現れました。
直径300メートルを越える大きな口に、強酸性の水を湛えています。
幼い頃に何度か見たことがある光景でしたが、大人になってから改めて御釜を眺めると、自然の神秘を全身で感じることができ、感動が一入です。

御釜には、展望台から更に近づくことができます。
そして向こうは熊野岳方面、まだ朝早いので落ち着いたハイキングができそうです。

御釜まで最も近づけるポイントに来ました。
湖も素晴らしいですが、崩壊した外輪や奥の眩しい雲海も相まって、大自然の醍醐味が詰まったロケーションです。
天上の稜線

御釜をはじめとした素晴らしいロケーションに魅入られ、熊野岳まで足を運ぶことにしました。
開放的な自然に身を置き、逍遥自在な時間を楽しみます。
行動を開始してから30分以上経過していますが、自分の目線より上には薄白く輝く月しか見えません。

稜線上は、日陰になる場所がありません。
そのため、まだ朝なのに暑いです。
それでも、駆け抜けたくなるような美しい稜線を歩いていると、ドーパミンに脳が支配されて暑さを忘れてしまいます。

からりと晴れ渡る空に、麗しい太陽が大雲海を照らしています。
楽園みたいな光景、久しぶりの故郷でこんな光景を目にできるのは最高に幸せです。

後ろを振り返ると、既にこんな距離を歩いていました。
中央奥にスタートポイントであるレストハウスがありますが、稜線に起伏が無いので、あっという間に遠い場所まで歩いてしまいます。

さて、熊野岳を目指します。
奥の赤茶けた礫地の上に、蔵王連峰の最高峰があります。
この時間あたりから、稜線歩きを楽しむハイカーの姿がちらほら目立ち始めました。
この稜線は「馬の背」と言われますが、今まで経験してきた山の馬の背に比べて、かなり平坦です。

稜線上は、異なる角度から御釜の姿が楽しめます。
歩く毎に変わる外輪の雰囲気、そして雲海の広がりに目を奪われ、私たちの足を止めます。

馬の背を越え、熊野岳へ進みます。
熊野岳避難小屋が見えるので、まずはあそこに向かいます。
幼少期、毎日のように蔵王の姿を見ていましたが、天上の世界はこんな絶景が広がっていました。
最近は常に望郷の思いを募らせていたので、ずっとここに居たい気分になります

御釜を北側から見下ろします。
穏やかで素敵な風景ですが、蔵王が活火山であることを忘れてはいけません。
湖水は強酸性で湖面の水温は低いですが、湖底の水温は100度を超えるらしいです。
蔵王山は1600年代と1800年代に噴火を繰り返していた記録があるようですが、最近はかなり穏やかです。
穏やかな期間は、湖面があのようにエメラルドグリーンの水を湛えますが、火山活動がある場合は水が白濁するようです。
故郷を見下ろす蔵王の頂上

9時21分、ここに熊野岳避難小屋があります。
起伏が少なく登りやすい斜面だったものの、少々ガレているのでハイキングシューズで行くといいです。

この場所からは、山形市が見下ろせます。
18年間過ごした懐かしの地が、大自然のパノラマで堪能できます。
画像左中央に月山が見えます。あそこも蔵王同様に火山であり、冬はスキーで賑わう名峰です。

宮城側は雲海に包まれています。
おしゃれな同僚が手を挙げてくれています。
一緒に来てくれた2人も、この光景に胸を打たれていたようです。
可愛いもの好きな同僚は数年前に一度蔵王に足を運んだものの、ガスガスで何も見えなかったようで、今回この光景に巡りあえてテンションが上がっており、私まで嬉しくなりました。

避難小屋から少し歩くと、蔵王山神社に着きます。
あそこが蔵王連峰の頂上であり、後ろ側に最高峰を示す熊野岳の看板があります。

9時35分、蔵王連峰の最高峰である熊野岳に登頂しました。
看板には1,840mと書いてありますが、地図では1,841mと書いてあります。

故郷に帰る機会が少なくなった今、この瞬間は本当に貴重です。
幼少期の思い出が詰まった地を見下ろす光景は、ずっと心に残ると思います。
時間を忘れて、目の前に見える街並みを眺めていました。
絶景の刈田岳へ

時間が止まったような気分を十分味わったので、蔵王の頂上を後にしてレストハウスへ戻ります。
山歩きをすると、普通は疲れが溜まっていく一方ですが、この稜線を歩いていると何故か疲れが抜けていきます。

御釜を眺めながら来た道を戻っていますが、このファンタジーみたいな光景ずっと変わりません。
ここで、最初の分岐点を南側に行ったところにある刈田岳にも登ってみることにしました。
分岐からすぐの場所にあり、せっかく来たのでこの光景を少しでも長く楽しみたいと思います。

刈田岳は、階段状の登りを少し行ったところにあります。
地面の状況的にサンダルはきついですが、スニーカーなら行けます。

10時23分、刈田岳の山頂です。
ここから、さっきまで居た熊野岳方面が明瞭に見えます。
この時間になると、夏休み期間ということもありお子様連れの家族が多く見られます。

刈田岳の南側は、圧倒されるような大雲海が視界を埋め尽くしています。
想像では描けないほどの壮大な雲海、快感で倒れそうです。

幾つもの時代を経て生み出された光彩奪目の絶景が広がっています。
こんな美しい光景を目の当たりにすると、ここが故郷で良かったと思わざるを得ません。
本来は1時間程度で蔵王を離れる予定でしたが、なんと2時間以上も滞在してしまいました。
一緒に来てくれた2人もこの素晴らしい風景を堪能してくれたことも非常に嬉しく、期待以上の風景で大満足でした。
私の母校は、小・中・高全て校歌で蔵王を讃えていました。
当時は何とも思っていなかったのですが、目の前には讃えるべき豪華な大自然が広がっています。歌詞の通りですね。
素晴らしい景色を見せてくれた蔵王に感謝しつつ、更なる絶景を求めて山形の旅は2日目を迎えます。
その舞台は、山形の最高峰を誇る秀峰。
そこには、海と山が調和した、現実にしては美しすぎる光景が広がっているのでした。
8月5日
8:13 蔵王エコーライン駐車場
8:19 御釜展望台
9:21 熊野岳避難小屋
9:35 熊野岳山頂
10:23 刈田岳山頂
10:40 蔵王レストハウス
